農業体験農園1年の流れ

タマ
今日は農業体験農園について教えますねー。
しっかり覚えていってくださいねー。
カエル
めんどくせえ・・・
タマ
また「めんどくさい」って思ったでしょ!!
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農業体験農園の1年の流れ

農業体験農園年間スケジュール

農業体験農園についてはこちらのページで簡単に紹介していますが、ここでは実際の流れについてご紹介します。

農業体験農園は地域によって内容がマチマチのようですので、私が参加しているところについて紹介をしたいと思います。マチマチとはいえ、大体の流れは同じだと思いますので、興味ある方はぜひ。

2月は畑の休眠期間

畑の休眠期間

1年のうち2月だけ畑の土を休ませるため、3月から翌1月までを1サイクルとしています。2月に入ると園主さんがトラクターなどで畑全体を一気に耕し、たい肥などを漉き込み土の手入れを行います。そして1年分の疲れを取り、また1年野菜を育てられる土にするために休眠させるのです。

その休眠の間に契約を行います。土地に空きがあれば新規契約者を募り、契約者には契約を継続するかを確認します。私の契約している畑では、契約更新する方がほとんどで、新規の方も毎年いらっしゃるので、少しずつ増加しているようです。

契約と契約金

農業体験農園契約

契約のために一度みんな集まります。園主をはじめ指導員の先生やサポーターの方々から契約や畑の講習についての説明を聴いた後、契約となります。契約金はどこも大体同じくらいですが、若干の上下はあるようです。私が契約したところは41,000円でした。内訳は入園料が28,000円、農産物の代金が13,000円です。

契約書に「基本的農作業に必要な種子・苗・器具・資材・肥料・農薬は甲が準備する。」とあるように、作業に必要な物はほとんど用意されています。こちらが用意するのは軍手や長靴、収穫するときに使うハサミくらいです。

講習は基本的に週末に行われる

契約が終わり3月の半ばごろになると講習がスタートします。園主や指導員の先生から、その日の作業の講習を受けます。農業経験豊富な2人から、野菜作りのノウハウを受講し、各々作業に入ります。

基本的には土日に講習があり、土曜日日曜日ともに同じ内容の講習が行われます。そのためどちらか都合がつく方に参加すればいいわけですが、あいにくどちらも参加ができない場合は、園主と相談して平日に別途個別指導をしてもらうこともできます。

講習は大体2週間に1回のペースで行われますが、講習の無い日でも自由に畑に入ることができます。野菜の収穫をしたり、次の講習の準備をしたり、草むしりをしたり、野菜の様子を見に行ったり、水をあげたりと時間に余裕があるのであれば、こまめに様子を見に行くことができます。

毎日行かなくてもいい

忙しくても1週間に1回、週末に様子を見るだけでもなんとかなります。ただ真夏の暑いときは2~3日に1回は行って水をあげたほうがいいです。さらに夏野菜(特にキュウリやズッキーニ)はすぐにお化けサイズになってしまいますので、こまめに収穫に行きたいところです。

講習は3月半ばから5月終わりまで2週間に1回ペースで行われます。そのあたりで区画の畝はすべて埋まっているのでしばらくは収穫や手入れだけになります。1か月半ほど講習は休みになりますが、収穫、水やり、草むしりなど手入れするために畑に赴きます。

7月半ばになると講習後半戦がスタート。秋・冬野菜の植え付けが始まるわけです。後半は大体1か月に1回ペース。夏野菜のように収穫が早い野菜ではないので、ペースは遅めです。

10月頭の講習ですべての講習が終了します。そのあとは随時収穫と手入れを行い、1月末で契約終了となります。これに春と秋の収穫祭を加えて、1年のサイクルとなります。

収穫祭などのイベントがある

年に2回収穫祭が行われます。5月下旬に春の収穫祭、10月下旬に秋の収穫祭が行われます。焼き肉やカレー、豚汁などがふるまわれ、みんなでワイワイと収穫した野菜に感謝し味わうひとときです。

里芋の煮つけや玉レタスのにんにくみそディップなど、畑で採れた野菜もたくさん並びます。みんなの自慢のレシピや野菜作りの意見交換など、畑仲間が集まると自然に野菜の話で盛り上がります。

野菜については園主が作付け計画を立てるのですが、毎年少しずつ内容に違いがあるようです。これは契約する農園によっても違うでしょうから、必ずこの野菜を育てられる!みたいなことはありません。

参考までに今年の計画は、ジャガイモ、キャベツ、玉レタス、小松菜、ほうれん草、チンゲンサイ、ラディッシュ、インゲン、大根、トウモロコシ、里芋、枝豆、キュウリ、トマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、しし唐、ズッキーニ、ニンジン、ネギ、カリフラワー、スティックセニョール、春菊、白菜、カブ、ブロッコリー、水菜となっています。キャベツや大根、小松菜、ほうれん草は春も冬も植えます。

園主、指導員、畑仲間が一体となって野菜を作る

年間単位の天候や土の具合などで収穫量が左右されます。私は去年からスタートしましたが、1年目は不慣れなことと根こぶ病という病気の被害にあって、うまくいかなかった野菜がありました。

今年は園主が大規模な土改良を行ってくれました。客土を入れ、土の天地を返し、徹底的に土の状態を分析して調整したようです。おかげで去年芳しくなかったほうれん草などの葉物が今年はとてもいい出来になったとみんな言っています。我が家も2年目にして豊作でとても満足いく結果となっています。

契約上では畑側に問題があり、収穫が著しく悪い場合は契約金の一部を返金してもらえます。大体は手入れ不足だったり、肥料のあげすぎなど契約者側によるものがほとんどなので、園主や先生の話をしっかりと聞き、作業をすることが大事です。

基本的には農薬は使用しません。伝染性の病気などが発症してしまったときなどは、園主と指導員の判断で使用されることがありますが、それ以外では基本的に無農薬です。収穫した野菜は味が濃く、野菜本来の味をしっかり感じることができます。

収穫した野菜以外にも得られるものがある

農業体験農園

全く経験のない我が家でもこうしておいしい野菜を収穫ができるのはとてもうれしいし、すごく楽しいです。収穫が始まるとしばらくはスーパーで購入する野菜の量が激減します。キノコやもやしなど体験農園では収穫しないものしか買わなくなりますし、大量に収穫ができるので購入していたら消費しきれないからです。

今年は収穫した野菜の全量を記録してみようと思います。41,000円という金額は決して安くはないですが、年間でスーパーに消費する額よりも少ないのではないかと思っています。お店で買うよりもおいしい無農薬野菜をたくさん食べられるのですからそれだけでもとはとれていると思いますけどね。

収穫量がかなり多いので、仲間と一緒に1つの区画を契約している方もいらっしゃるようです。確かに1つの世帯で消費するには結構な量ですので、それもありかもしれませんね。土を触る機会も少ないこの時代、娘も一緒になって土まみれになっています。こういう経験が気軽にできるのも農業体験農園の魅力の一つだと思います。

興味があるならぜひおすすめしたい

農業体験農園は少しずつ実施している農園が増えてきています。全国農業体験農園協会では契約者を募集している農園の一覧をホームページ上で紹介しています。

全国農業体験農園協会ホームページ

身近なところに実施している農園があったら、ぜひ参加してみてはいかかでしょうか。きっと楽しくおいしい体験が待っていると思います。

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