2016年、私は農業体験農園というものに出会いました。
最初は「あー、農地を借りるやつね」と思っていたのですが、話を聴いていくとそうではないことが分かりました。
全国農業体験農園協会では、農業体験農園を「農地を区画貸しする一般の市民農園とは異なり、農地所有者等が自ら行う農業経営の中に都市住民が連続した農作業を体験できるもので、経営の主体が農地所有者等の農業経営者にあたることが明確である消費者参加型の農園」としています。
全国農業体験農園協会が掲げている通り、消費者が参加する農園です。
区画貸しの農地はその名の通り農地の一角を借りるだけで、そこに何を植えどう育てていくかなどは借りた側がすべて決めていく必要があります。
加えて必要な農具や肥料、苗や種などもすべて自分で調達する必要があるのです。
農業に関する相当な知識を持っていれば別ですが、私のような素人がやったところで失敗は目に見えています。
それぞれの野菜の特徴や育て方、連作障害など野菜を作るうえで知っておかなければならないことがかなり多いからです。
農家の方々も毎年のように育てている野菜について、まだまだ分からない部分もあるとおっしゃっていますし、豊富な経験もない私にはそれこそ遠い存在でした。
この農業体験農園は区画貸しとは違い、農業に参加し体験することができます。
区画はもちろんのこと、必要な農具、水、肥料や種や苗もすべて用意されています。
さらには年間の作付け計画も園主が立ててくれますから、農業の知識が全くなくても気軽に参加することができます。
こちらで用意するのは、せいぜい長靴や軍手、収穫するときにつかうはさみくらいでしょうか。
講習もあるので植え方や育て方もそこですべて教えてもらえますし、やってみたいけど…と躊躇している方には、ぜひおすすめします。